いろいろ保険相談比較センター > 保険相談に関するお役立ちコラム記事一覧 > 保険相談への不安や疑問 > 《 幻想の恐怖 !? 》老後を襲う医療と介護の二重苦のウソ

《 幻想の恐怖 !? 》老後を襲う医療と介護の二重苦のウソ

いつ親の介護が始まってもおかしくない。転んでケガをしてしまった、病気と診断されてしまったなど、ある日を境に治療と介護の日々が始まり、同時に治療費と介護費に悩まされる人生がスタートする。

働き盛りだったり、子育ての真っ最中だったり、まだ自分には関係ないと思っていても、その日はいきなりやってくるかもしれない。

事実、平成24年の内閣府の発表によると、65歳以上のいわゆる高齢者人口は3,000万人を超え、総人口に占める65歳以上の人口の割合(高齢化率)は24.1%に達した。4人に一人が高齢者の時代である。だれにとってもこの問題は関わりがないとは言えない状況に来ている。しかも、高齢者の約5人に1人の542万人が、公的な介護保険の要介護(要支援)認定を受けているのだ。

ある30代の会社員が直面した意外な現実

都内のメーカ系企業に勤務する37歳会社員の柏原さん(仮)も、家族4人の主として、日々仕事に追われていた。部下も増えた。
田舎にいる両親とも、「もう歳だな」とか「老後はのんびり旅行して過ごせ」だとか、ふとした会話にはなるものの、どこかまだ元気で大丈夫だろう、と考えていた。父親は67歳になってはいたが、3年前まで企業でサラリーマンとして普通に働いていた。高齢者というには早いだろう、と特に疑いもなく思っていた。
ところが、ある日仕事中に掛かって来た奥さんからの連絡で、現実を知る。自分の父親が脳梗塞で倒れたのだ。
その日を境に、柏原さんの介護生活は始まった。現実に向き合わなくてはならなくなった。

民間の医療保険にも介護保険にも加入していた親

右半身に多少の麻痺が残った父親は、要介護2の認定を受けた。父親は、貯蓄はある程度ある、とのことだったが、やはりお金の心配は頭を離れなくなった。そこまで生活資金が潤沢にあるわけでもなかったため、介護ヘルパーさんの費用や、定期的な通院、リハビリの費用を負担出来るのか、正直不安だった。麻痺はあるとは言え、両親夫婦で旅行なども楽しんで欲しかった。

そんな不安を察したのか、父親は保険の担当者を呼んで、今後の話を私にも聞かせた。自分が結婚した時に、「保険に入れよ」とわざわざ電話してきた父親は、さすがというべきか、民間の生命保険に2社も加入していた。

高額な介護費と医療費の自己負担の実態とは

介護費、医療費と心配していたが、病院のケアマネージャーさんのアドバイスで意外な事実を知った。まず健康保険の「高額療養費」という制度だ。会社の健康保険組合に入っていた(つまり天引きで支払っていた)保険で、この制度を利用することが可能とのこと。この制度により、高齢者の医療費はそもそもの負担額が低くなり、さらに一定額を超えてしまった医療費も保障されるのだ。よって、現実的には民間の医療保険で賄わないと回らなくなる程の医療費がかかることがなかった、のである。ちょっとした貯蓄で十分対応できると感じた。
また、介護に関しても、要介護の度合いに応じた介護サービスが受けられ、しかもその自己負担の割合は1割なのだ。(要支援は2段階、要介護は5段階、つまり合計7区分され、各介護度に応じて1ヶ月あたり4万9,700円~35万8,300円まで利用できる。)父親の場合、要介護2だったため上限額196,160円までのサービスを受けることができて、実質の自己負担は1ヶ月で16,000円程度だった。さらに、もし介護費用が高額になったとしても「高額介護サービス費」から、超過分が払い戻される、とのこと。民間保険2社に加入していたのに、なんとも肩透かしだ。あれだけ「医療費リスク」「介護リスク」と言われて、毎月父親が払っていた数万の保険料はいったい何だったのだろうか。。

介護と医療の二重苦は、作られたリスクかもしれない

上記の会社員の事例でもあるように、「医療」と「介護」が同時に必要となるケースでもその出費を抑える仕組みが、実はあるのだ。民間の保険だけがそのリスク回避の唯一の選択肢ではない。「医療費や介護費が高額になってしまう」という状況になったら、まずは「高額療養費」や「高額介護サービス費」の対象になっていないかどうか、加入している健康保険や介護保険の担当者に問い合わせてみることをおすすめする。その上で、どうしてもかかってしまう、いわゆる「残ったリスク」に対応する手段として民間保険が効いてくるのだろう。
保険加入時にはリスクの話と、保険でカバーされるお金の話しか出てこないが、実際にはいくつもの制度で私たちは守られているのだ。

介護や老後はいろいろな予期せぬお金がかかる

保険で想定されるような入院や医療、介護に限定して保険としてお金を貯蓄するよりも、老後では、リフォームや旅行、孫など予想外(そして保険対象外)のお金がいろいろと掛かってくる。
無駄に幻想のリスクに踊らされて、保険にばかりお金をかけていても、本当に老後の自分のためにならない可能性が高いかもしれない。

必要な保険は必要。だがあらゆる制度や保障とのバランスが欠かせない

毎年変わっていく介護や医療の保障、制度を見極めながら、自分や家族が本当に必要とする保障はなんなのか?
専門的な視点でみてもらうことの重要性はどれだけ繰り返し書いても書き過ぎということはない。保険は1千万を超える買い物にもなり、いざという時、そして老後という人生の集大成、限られた時間を過ごすお金を左右するのだ。
幻想の恐怖をちらつかせるのではなく、現実的に必要な対策を教えてくれる。そんな中立的なアドバイザーであるファイナンシャルプランナーに今一度、保険を見直してもらってはどうだろうか。今月も来月もこの先数十年と払うかもしれない保険が、《生きた保険》となるように、行動するなら今しかない。

コラムのまとめ

  • 医療と介護のダブルリスクには、「高額医療費」と「高額介護サービス費」というセーフティネットがある!
  • 保険だけがリスク回避策ではない。あらゆる制度と対策のバランスを見極めて現実的な対策をしよう!
  • 老後は予期せぬ事態に対応する自由なお金も必要。だからこそ今すぐ中立はFPに相談して保険を見直そう!
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

Copyright© いろいろ保険相談比較センター