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《初心者向け!がん保険講座》上皮内新生物をカンタン解説!

ただでさえ分かり難い保険。そこに医療のしかも疫学的な判断が入ってくると、理解はかなり大変になりますね。
でも、わからないままになんとなく「がん保険」に入ってしまうと、いざという時に
「払われない」
「思った金額がでない」
「二回目のがんで保障対象外となってしまった」
などのトラブルになってしまします。
がんという体力的にも大変な時期に、保険で買ったはずの安心が、思わぬトラブルに変わってしまわないように、議論の原因になりやすい「上皮内新生物」について、しっかり理解していきましょう。

がん保険で話題となる上皮内新生物ってなに?

医学的な説明はこの記事では割愛し、みなさんが上皮内新生物って、
そういうことだったのか!
とイメージできることを重点に解説してみたいと思います。

上皮内新生物、これは以下2つを理解することで、おおよその
イメージを掴むことができるでしょう。

①上皮の構造を理解しよう。

化粧品などの説明図を思い出して頂くと分かりやすいかと思いますが、
皮膚の構造は以下のような構造をしています。

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このように、上皮細胞、基底膜、間質細胞、と3つの層になっているイメージです。
そして、この真ん中にある基底膜こそが、「がん保険」で払う、払わないを
左右する『重要な境界線』となっているのです。

つまりこの基底膜よりも外側、上皮細胞のみにがん細胞がある場合、
これは上皮内新生物と言われます。
そして、この基底膜の内側、間質細胞までがんが入り込んでいる場合、
悪性新生物と呼ばれています。

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『がん保険でいう悪性新生物かどうかは、がんが基底膜の外側か内側か」

ということだったんですね。

みなさん膝を擦りむいたり、指を切ってしまった時に、

「皮がめくれちゃった」というレベル(上皮細胞だけ傷ついた)
「うわ、肉が見えてる!」というレベル(間質細胞まで傷が入った)

この傷の深さの違いって、感覚的にわかりますよね?
この違いに近いと思っていただければと思います。

②ではその上皮や基底膜ってどこにあるの?

一般的に上皮細胞というと、普段見ている身体の表面の皮膚のことかな、
と思う人も多いかもしれません。
たしかに、身体の表面の皮膚も上皮細胞です。
ただし、医学的な上皮細胞というのは、身体の表面の皮膚だけではないのです。

では他にどこに上皮細胞はあるのでしょうか?

これは、理科室にあった、等身大の人型の臓器模型を思い出してみて下さい。
おなかを開けると、心臓や肝臓、肺や腸などのパーツがそれぞれ立体パズルみたいに
入っていますね。
あの、一つ一つのパーツの表面。それが上皮細胞です。

つまり、「臓器ひとつひとつの表面の細胞」

それが上皮細胞です。
がんは身体の部位別に《肺がん》、《膵臓がん》、《大腸がん》などと表現されますが、
それぞれの臓器の表面が上皮細胞で、その下に基底膜、その中が間質細胞となっているのです。

ですので、同じ肝臓がんでも、上皮細胞にのみがん細胞があれば、上皮内新生物、なんですね。
とても長くなってしまいましたが、まずは基本的な上皮内新生物を解説しました。

女性の視点で見る、上皮内新生物

さて、上皮内新生物がいったいどういったものか、はだいたい掴めたとおもいますが、
それは、いわゆる「がん」とよばれるもののうち、どのくらいの割合を占めているのでしょうか。
上皮内新生物が最もよく観察されているのは子宮頸部ということもありますので、
まずは女性に関する「がん」から見ていきましょう。

「がん」と診断された人の内、「上皮内新生物」と判断された割合
・子宮頸がん・・・44.4%
・乳がん・・・10.5%
※国立がん研究センターがん対策情報センター
「がん診療連携拠点病院院内がん登録 2008年全国集計報告書」より抜粋

がん保険の対象外とされてきた「上皮内新生物」の実際の割合、いかがでしょうか?
上皮内新生物の割合が思っていた以上に多い!と思った方も多いのではないでしょうか。
それこそが、がん保険の支払い時のトラブルに繋がっていると思われます。

また乳がんでは、上皮内新生物の場合は、たしかにがん自体の進行は遅く基本的には治療により治るのですが、状況によっては、手術で乳房の多くの部分をとる必要があるケースもあるようです。
命には関わらなくても、女性としての心理的な影響や、乳房再建などの手術による治療期間や医療費への負担も変わってきますので、一概に上皮内新生物だからよかった、と言えないケースもありますので、このあたりも実際の体験者の声なども合わせて、がん保険選択時にファイナンシャルプランナーさんと相談した方がいいでしょう。

もちろん、ここでは女性のがんに注目しましたが、例えば、
・膀胱がん・・・33.7%
など、男女に関わらず、上皮内新生物が多いがんも他にもございます。

※いきなり間質細胞でがん細胞が発生する肉腫や、特定の臓器ではない血管などの造血器でがんが生まれる白血病や悪性リンパ腫などは、上皮内新生物であることはありません。

正しい知識を持ってがん保険の必要の有無を判断しよう

医学的な理解と保険の理解はたしかに難しいですが、あきらめずにイメージを掴むことが重要です。その上で、がん保険の実態にも詳しい中立的なファイナンシャルプランナーに相談することで、より経験に基づいた判断ができるはずです。
専門家のアドバイスも参考に、本当に必要な保障、必要な時に助かる保険をぜひ見つけてください。

コラムのまとめ

  • 上皮細胞は、身体や臓器を包んでいる組織。その上皮細胞の下にある基底膜が悪性新生物かどうかの境界線!
  • 子宮頸癌を始め、いくつかのガンでは、上皮内新生物は無視出来ない割合を占める!
  • 上皮内新生物は一般的には治療しやすいが、乳房全摘などに至るケースもある。
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