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認知症患者「アジアを中心に世界で急増」

認知症に着目して保険・介護・認知症の仕組みについて紹介しています。
認知症の備えは、2つの面があります。

  • 自分や介護する家族などへの備え
  • 認知症による第三者への賠償への備え

これらの備えについて紹介してきています。
保険で備える方法は、以下の記事で紹介しています(最新の記事)。

認知症について、今までいろいろな情報を紹介してきました。 今回、認知症に関連する最近の情報を紹介します。

 

認知症の急増

 

認知症の急増予測

国際アルツハイマー病協会によると認知症の人の急増が推測されています。

  • 2015年全世界で4,680万人、このうちアジア大洋州で2,290万人
  • 2030年には7,470万人、このうちアジア大洋州で3,850万人
  • 2050年には1億3,150万人、このうちアジア大洋州で6,720万人

 

2050年には、アジア大洋州で世界の半分(51%)を占める予想です。

アフリカは、2015年は400万人、2030年は700万人、2050年には4倍となる1,580万人に増加する予測です。

日本では、2015年で65歳以上のおおよそ6人に1人(15.7%)の517万人が認知症で全世界の1割以上を占めていると予測されます。
認知症の割合が一定のままとすると、2030年には744万人、2050年には797万人になると予測されます。

 

先進国では減少

認知症の急増が予測される中、英国、オランダ、ドイツ、スウェーデン、米国では、認知症の有病率や発症率が減少している報告もあるそうです。
認知症は、所得が高い国に比べて低・中所得国で大きく増加すると予測されるようです。

 

認知症と病気の関連

 

認知症と糖尿病

九州大学医学部が福岡県久山町で60歳以上の約1,000人を15年間にわたり調査した報告によると、1,000人年あたりの発症率は以下のようになっています。

  • 脳血管性認知症で正常では5.1%、糖尿病だと8.7%
  • アルツハイマー病で正常では8.6%、糖尿病だと14.2%

 

糖尿病の人は、健康な人に比べて認知症になるリスクが約2倍になると予測されます。

 

認知症の症状

認知症の主な症状には、以下があります。

  • 物事を覚えたり思い出せなくなる「記憶障害」
  • 時間や場所、人との関連がわからなくなる「見当識障害」
  • 考えが遅くなる「理解・判断力障害」
  • 計画や段取りができなくなる「実行機能障害」

 

認知症と健忘症の区別がつきにくいことがありますが、以下の違いがあります。

項目 アルツハイマー型認知症 健忘症
もの忘れの内容 自分の経験した出来事 一般的な知識など
もの忘れの範囲 体験した全体 体験の一部
もの忘れの進行 進んでいく 進まない
生活への影響 支障がある 支障がない
自覚 自覚がない 自覚がある
見当識障害 障害がある 障害がない
学習能力 新たに記憶できない 学習能力がある
感情・意欲 怒りやすく意欲が低下する 変化が見られない

 

認知症の主な種類

認知症には大きく以下に示す4つの種類があります

 

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、全体の67.6%を占める最も多い病気です。
脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なタンパク質が溜まり神経細胞が壊れ死んでしまい減っていくために、認知機能に障害が起こると考えられています。
徐々に脳全体も萎縮していき身体の機能も失われていきます。

アルツハイマー型認知症は、40代ぐらいから始まり20年ぐらいかけて発症します。
これについては、「アルツハイマー型認知症」40代から静かに進む原因と発症で紹介しています。

アルツハイマー型認知症は、記憶障害、判断能力の低下、見当識障害などを発症します。

 

脳血管性認知症

脳血管性認知症はアルツハイマー型認知症の次に多く、全体の19.5%を占める病気です。
脳梗塞や脳出血・くも膜下出血などの脳の血管の病気によって脳の血管が詰まったり出血したりして、脳の細胞に酸素や栄養が送られなくなり細胞が壊れてしまい脳機能に障害が起こり発症します。
脳血管性認知症は、生活習慣病により引き起こされると言えます。

脳血管性認知症は、細胞が壊れた部位の機能が低下します。
正常な部位の能力は機能するので、「まだら認知症」と言います。
また、感情のコントロールができなくなる感情失禁が見られ、すぐに泣いたり怒ったりするようになります。

 

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、全体の4.3%を占める病気で、レビー小体と言う神経細胞にできる特殊なタンパク質が増加し脳の細胞が壊され発症します。

レビー小体型認知症は、初期の段階で物忘れよりも幻視が見られるようになり、「部屋に知らない人がいる」、「子供が帰ってきている」などを見た(幻視)と訴えかけます。
その後、手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばるなどパーキンソン病の症状が出てきます。

 

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、全体の1%を占める病気で、脳の4割を占める前頭葉と側頭葉が萎縮し、血流が低下することによって色々な症状が引き起こされる病気で指定難病に認定されています。

前頭側頭型認知症の初期には物忘れや失語はあまり見られず、人格の変化や非常識な行動などが未立ちます。
10年前後で寝たきり状態になると言われており、筋萎縮や筋力低下があると進行が早まります。

 

その他の認知症

上記以外にも7.6%を占める認知症があります。

  • 65際以下の人が発症する「若年性認知症」
  • アルコールの多量摂取で脳血管障害を起こし発症する「アルコール性認知症」
  • 脳脊髄液が頭にたまり障害を起こして発症する「正常圧水頭症(早期発見で手術で治ります)」など

 

コラムのまとめ

  • 2015年には65歳以上の高齢者の6人に一人が認知症を発症しています
  • 欧米を中心とする先進国では減少していると言われ、将来減少が期待されます
  • まだ治療は確立されていませんが生活習慣の改善に効果があるようです
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